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最近、マンガにフィギュアや関連するグッズなどをつけた「特装版」という初回限定版コミックスが多く発売されています。
熱心なファンやマンガマニア向けの商品展開で、このグッズだけがヤフオクに登場しては高値がつく光景なども時に見られます。
例えば、本日(2012年10月2日)現在、Googleで「特装版」と検索し、1ページ目に出てきたマンガの情報を調べてみるとこうなりました。
『テルマエ・ロマエ 5巻』
⇒ ティンティナブラムストラップ
『ヘタリアAxis Powers 5巻』
⇒ 豪華小冊子
『ばらかもん 7巻』
⇒ 残念フィギュア
『WORKING!! 11巻』
⇒ ねんどろいどぷち「ことりver.(原作版)」
『少女ファイト 9巻』
⇒ 黒曜谷高校ストレイドッグス公式ミニスポーツバッグ
『ケロロ軍曹 23巻 特装版』
⇒ 「新ケロロ」ストラップ
それぞれマンガ単体で発売される「通常版」よりは、2倍から3倍程度の価格で売り出されるのが通常です。
また、それぞれには、「通常版」とは違うISBNが割り振られており、同じマンガではあるが、商品としては別個のものとして扱われています。
さて、特装版の場合、「分売不可」「分冊不可」といった形で販売されるケースが多くあります。
例えば、雑誌の付録などは、書店で組み込みが行われ、あくまで商品は雑誌本体、付録は付録というたてわけがされています。
確かに雑誌は「付録付き」として売られているが、実際には付録があろうとなかろうと雑誌本体の価格は変わらないし、万万が一付録を入れ忘れても雑誌の値段は変わりません。
一方、分売不可のマンガは、グッズとマンガを併せて一つの商品となります。
このため、通常版のマンガとは違うISBNが振られており、書店側で特装版が売れなかったから通常版として売ってしまおうということもできません。
このISBN(バーコード)は、グッズの入った箱の方に印字され、マンガ本体には印字されていないこともあります。
さて、同じことは古本屋でも起きます。
特装版のマンガ本体だけでは、確かに中身は同じなのだが、ISBN(バーコード)は印字されていないし、時には装丁も違います。
こうなると、古本屋としては、売りにくい場合が出てきてしまうわけです。
このため、付録なしのマンガは買い取らない、または買取けれども通常版よりは安くなるというケースは珍しくありません。
事実、ISBN(バーコード)なしの特装版では、後に付録のことなど知らない人間からすれば、同人誌のようにも見えてしまうし、古本屋としてはデータ管理もしにくいものです。
特に大量のマンガを扱う大手古本屋ならなおさらと言えるでしょう。
ちなみに検索システムのある古本屋で特装版ありのマンガを検索してみたところ、通常版よりも安い価格で販売しているケースがありました。
これなどは、多分ですが、古本屋に届いた時点で付録がなかったケースではないかと想像できます。
一見コレクター商品として付加価値があり、将来も希少性が高そうな特装版ですが、マンガを左から右に流す古本屋としては、逆に売りにくい商品でもあるということを念頭入れておきましょう。