MENU

全巻セット販売は高額買取の狙い目

人気マンガだけを扱うお店作り、というのは、古本屋さんにとってやろうと思ってもできない店作りです。
もちろん、ブームの過ぎたマンガ、ちょっと古いマンガ、あまり人気のないマンガなどは、安く売ることで「処分」をしていきますが、それでも限界があります。

 

買取を依頼するお客さんは、こういった古本屋さんの事情を知って、すぐに売れるマンガだけを売ろう、なんていう奇特な方はまずいません。
新しいマンガも、人気のマンガも、古いマンガも、人気の落ちたマンガも一緒に買取を依頼します。

 

 

この場合、どうすれば、高く販売をすることができるか。
そのヒントが、「全巻セット」です。

 

例えば10巻完結のマンガの場合。
1冊10円で買取した場合、これを100円で売れば利益になります。

 

しかし、人気が落ちたマンガは、これでも売れません。
しかも、在庫が1巻、3巻、7巻、8巻のように、とびとびになってしまえば、安いから買ってしまおうか、懐かしいから買おうか、というお客さんへのアピールにもなりません。

 

では、全巻セットではどうでしょうか。
この場合、買取価格は1冊10円で100円となりますが、一方で販売価格は10巻まとめてですから1000円になります。

 

もちろん利幅は一緒なのですが(セット価格で高くすることも安くすることもあります)、一回に得られるお金は、1冊ごとのばら売りよりも増大します。
1冊ごとでは売れないマンガもセットにすることでさばいてしまう。

 

 

と同時に、買取を依頼するお客さんは、必ずしも完結セットを売るわけではありません。
一人のお客さんから1~3巻を買い取る。他のお客さんから5巻を、他のお客さんから7巻を、なんていう可能性もあります。

 

こういったばらばらの本をかき集めて、セットにして売る。
これが可能になるのも、やはり「売ってくれる」お客さんが多数いる証拠です。

 

ポイントの1つめとして紹介した「在庫あり」の裏には、高額買取に満足し、常に売ってくれる「買取常連客」の存在があることをご紹介しました。
同じように、「全巻セット」販売が可能な背景にも、多くの買取客がいる。つまり、「満足している常連買取客」がいると解することができます。

 

一回きりの「買取客」ではなく、何度も売ってくれる「常連買取客」。
こんなお客さんがいそうなところを探すのが、この「全巻セット」を売っている店は買取額が高い可能性がある、という見分けポイントなのです。

ちなみに。
マンガではあまりないケースですが、全集のような本では、間の1冊だけ、最終巻だけといったように一部の本だけが異様に手に入りにくい現象があります。
これは、その巻があまり人気のない作品だったり、解説や評論といった買う人を選ぶ内容だったり(「全」集なのでそういう巻も必要なのです)するケースが大半です。

 

これが、いざ古本となると、元から売れた本は少ない、手に入れた人は手放さないことになり、市場に出回らず、手に入れるのが困難になります。

 

これを「キキメ」と言いますが、これを全集セットとして売る場合、ちょっと利益を乗せて売ることはよくあります。
おかげで他の本はもう持っているのに、キキメのせいで中途半端な2セットを買ってしまう。そんな本好きが結構いるものです。